なぜIAMをつくったのか

人を理解するための方法は、すでにたくさんあります。
性格診断、心理学、コーチング、さまざまなタイプ分類。

それらを学び、実際に多くの人と関わる中で、
私は次第に、ひとつの分類だけでは捉えきれないものがあると感じるようになりました。

同じ人なのに、なぜ環境が変わると別人のように反応するのか。

自分のことを理解しているのに、なぜ特定の関係になると同じ反応を繰り返すのか。

能力がある人が、なぜある組織では力を発揮できなくなるのか。

逆に、なぜ能力がある人ばかりに負荷が偏ることがあるのか。

個人の問題に見えるものが、なぜ関係性や配置を変えることで変化するのか。

IAMの出発点には、こうした問いがあります。

「目標を決める」だけでは足りなかった

コーチングではよく、このような問いがあります。

「どんなことを達成したいか」
「どんな人生を生きたいか」
「どんなことを実現したいか」

これは、ときにとても有効な問いです。

一方で、それだけでは捉えきれないこともありました。

その時々の状態に合った問いや関わりが入ることで、
一人ひとりが少しずつ自己効力感を取り戻していく。

そして、

「自分は、この仕事にどのように関わることができるのか」
「この場で、どんな役割や価値を提供できるのか」

を、自分自身で捉え直せるようになっていきました。

それは、新しい考え方を手に入れたからでも、
自己肯定感が上がったからでも、
目標設定がうまくできたからでもありませんでした。

目標達成や自己実現の前に、前提となる“人の状態”があったのです。

個人の中だけを見ても分からないことがあった

企業1on1や個人セッションを重ねる中で、
問題を抱えているように見える一人だけを見ても、
何が起きているのか分からないことがありました。

その人自身の資質や考え方だけではなく、
誰と関わっているのか。
どんな役割を担っているのか。
どこに責任や負荷が集中しているのか。

関係性や配置、置かれている環境まで含めて見ると、
個人の問題に見えていたものが、まったく違う形で見えてくることがあります。

IAMが目指していること

IAMは、人をより細かく分類するためにつくったモデルではありません。

「この人はこういう人」と決めることよりも、
いま何が起きているのか。

そして、その人がより自分の力を扱える状態へ向かうために、何を見る必要があるのか。

そのための地図として、IAMを育てています。