IAM|Integration Axis Model は、
人の内側で起きている状態遷移を、構造として理解するためのモデルです。
人は、いつも同じ状態で生きているわけではありません。
同じ人でも、相手や環境、役割、抱えている負荷によって、反応の仕方は変わります。
冷静に考えられる時もあれば、
過剰に反応してしまう時もある。
信頼を結べる関係もあれば、
その場に合わせるだけのこともある。
IAMでは、その反応を単なる性格や能力の問題として見るのではなく、
その人の内側で何が起きているのか、
どのような状態に移行しているのかを見ていきます。
人は、性格だけで反応しているのではない
私たちはよく、人を「こういう性格の人」として理解しようとします。
けれど、実際には、人の反応はもっと複雑です。
その時の状態。
安全を感じられているか、警戒しているか。
その場の中でどんな役割を担っているか。
どんな関係性の中にいるか。
その人が何を守ろうとしているか。
どんな欲求や恐れが動いているか。
それらが重なった結果として、
その人の言動や選択が現れます。
IAMは、見えにくい人の内側の構造を読み解くための地図です。
IAMが見るもの
IAMでは、人をひとつのタイプとして固定せず、複数の層から見ていきます。
その人の動きを方向づけるドライブ。
場や環境によって変化するステート。
関係性の中で生まれるポジション。
隠してしまった資質であるシャドーは、統合することでギフトに。
生きるために身につけた生存戦略は、その人が扱えるタレントに。
これらを組み合わせて見ることで、
その人が今どのような状態にいるのか。
何に反応しているのか。
何を守ろうとしているのか。
そして、どこに成熟の可能性があるのか。
を捉えていきます。
タイプ診断との違い
一般的なタイプ診断は、
「その人がどのタイプに当てはまるのか」を知ることを目的とするものが多くあります。
IAMにも、その人が持つ傾向や特徴を見るための分類はあります。
ですが、IAMが見ているのは「あなたは何タイプか」だけではありません。
人は、置かれている環境や関係性、そのときの心身の状態によって、同じ人でも異なる反応を見せます。
そのためIAMでは、
その人がどんな傾向を持っているかだけではなく、
今どの状態にいて、なぜその反応が起きているのか。
そして、そこからどのように変化していく可能性があるのか。
までを見ていきます。
人を固定するための分類ではなく、
人の変化と成熟を捉えるためのモデル。
それがIAMです。
IAMで理解できること
IAMは、自己理解、関係性理解、組織理解に使うことができます。
自分の反応を責めたり、
自分はこういう人間なのだと無理やり納得するのではなく、
「いま何が起きているのか」として見ること。
相手との問題を、どちらか一人の性格ではなく、
関係性の中で固定された役割や配置として見ること。
組織の中で、誰がどんな役割を引き受けすぎているのか。
誰が表に見えてこない調整役になっているのか。
どこで防衛や適応が起きているのかを見ること。
IAMは、そうした見えにくい構造を可視化し、
今いる状態からどのように本人の最適な状態へと、移行していくのか
個々に合わせた介入をしていくことができるモデルとなっています。
IAMが目指すもの
IAMが目指しているのは、
人を分類することではありません。
その人が、自分の反応を理解し、
反応的に行動するのではなく
より統合された状態へ移行していくこと。
そして、個人だけではなく、
関係性や組織の中でも、
人がより自然に力を発揮できる配置を見つけていくことです。
IAMは、人と場の成熟を支えるための構造モデルです。